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世の中には1つの声色だけを理想の声とし追求するボイストレーニングが多いように感じます。

こういう声が理想の声だ、

というものがあり、そして

それはただ一つの声

であり、

その声にどれだけ近づけるかが重要なんだ、

とする教えです。

 

もちろん、発声的にいい声だったり、

特定の文化の中でいい声と呼ばれる声だったり、

例えば喉を痛めるような発声ではない、

例えば深みのある声だ、

とかはあると思います。

 

思いますが、その声だけをよしとし、

それ以外はだめ、とする考え方が

ボイトレ界では溢れているように感じています。

 

自分も昔はずっとそういうもんだと思ってました。

 

でもそうじゃなかった。

 

「いい声」は一つじゃない。

 

2つでも3つでもない。

 

無限にあるんだ。

 

ということに気がつきました。

 

 

発声として大事なのは、どれだけ自在に自由に喉を使える状態にあるかであって、

自由に操る中であえて窮屈な声を出してみるのと、

窮屈な声しか出せなくてその声を出しているのでは

全然意味合いが違う、

そういう考え方になりました。

 

だから1つの声だけを追求するのは発声の観点でもよくないし、

音楽としてもつまらないものになると思います。

 

実際、1つの声色を目指し、その声だけを出そうと練習しても

うまくいかないことが多かったです。

正反対の声も含めたいろんな声を出すことが必要だと思っています。

 

 

声は喉のいろんな筋肉のバランスの結果、出ています。

 

ある声しか出していないとしても、その声を出すためには

いろんな筋肉が働きバランスをとっています。

その声をうまく出せないのは、その筋肉が足りないか

バランスが取れていないからです。

 

バランスを取るために様々な筋肉が必要だし、

筋肉があってもバランスを取れるように筋肉を

コントロールできる力も必要となります。

 

だから1つの声だけを追求していたら、

特定の筋肉だけを使い過ぎた結果、

他の筋肉が弱っていき、

コントロールが難しくなって、

そのうち1つの声ですら、以前のようには

歌えなくなってしまうと思います。

 

だから私はいろんな声を出すことをやっぱりおすすめしたいです。

 

 

何かのきっかけになりますように。

 

 

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カテゴリー: おもうこと

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