自分の歌を聞き返した時、表情があまりないなと思ったことはないですか?
これにはいろいろな要因がありますが、一つは声の表情が少ないことが挙げられます。
声の表情とは、これまたいろいろな要素が絡み合って出来上がりますが
大きなものとして声色があります。
声色が変われば、つまり’違う’声を出せば、そこに表情が生まれます。
しかし、とにかく声を変えればいいというものではないです。
当たり前ですが、急に深みのある声から薄っぺらい声に変えたら違和感満載です。
(もちろん、敢えて狙ってやることはあります)
ではどうしたらいいか?
それが今日の副題につながってきます。
そう、声色の間の音を探してみるのです。
例えば、先ほどの深みのある声から薄っぺらい声に変える場合、
深みMAXから薄っぺらMAXに変えるのではなく、
深みのある声を違和感のない程度に薄っぺらい声に近づけるのです。
つまり、深みのある声と薄っぺらな声の間にある音を探すのです。
この時に、間にある声は1つではなく、無数にあることを忘れないでください。
深みのある声、薄っぺらい声、その間の声、の3つの声だけがあるのではなく、
間の声は、深みの度合い、薄っぺらの度合いだけ考えても無数にあります。
しかも深みや薄っぺらさだけでなく、例えば息の量なんかも要素に加えると
さらにバリエーションが増えます。
1つの曲の中で、部分部分によってそういった声色の変化を出し、
歌詞も意識しながら表情をつけるだけで、ぐっとよくなったりします。
使い方は人それぞれで正解はありませんが、苦しい表情を出すために
敢えて薄っぺらな声かつ絞ったような声にする、なんてこともできますね。
他には地声を裏声に近づけてみる、息が漏れている声に近づけてみる、
なんてのも考えられます。
いろいろできるようになると、様々な表情をつけたくなるのですが、
そこで気をつけたいのは、やりすぎない、ということです。
いわゆるビジュアル系やV系に多いように思いますが、
表情を大げさにやりすぎる、多用しすぎると、歌っている方は
気持ちいかもしれませんが、聞いている方は飽きてきたりしつこく感じたり
することもあります。
それが味や特徴になることももちろんあるので一概に否定はできないですが、
テクニックにかたよりすぎないように意識をもっておくことは
人に聞いてもらう上では重要になります。
というわけで今日は声の表情、声色、声のバリエーション、声色と声色の間、
といったことをキーワードに書いてみました。
ご質問等ある方はお気軽にどうぞ。
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