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私は高い声が全然出せませんでした。

なんとか高い声を出したくていろんなボイトレをしてみたり

教則本を見てみたりしましたが結果は全滅。

しかしここ数年で高い声が出るようになってきました。

同じように苦しんでる人の参考になればと思いちょっと書いてみます。

 

はじめに

 

まず始めにお伝えしたいのは、私のやり方通りに練習しても

全ての人が同じように声が出るわけではないということ。

 

これには2つ理由があります。

 

1つ目は、その人の喉や声の出し方の状態は千差万別、

つまり人によって違うということです。

 

同じ「高い声が出ない」といっても

「どのような」高い声が

「どのように」出ないのか、

そしてその原因はどこにあって、

どんな喉の状態にあるのか

それらが人によって違います。

ある程度似ていることはあっても

まったく同じということは考えづらいです。

 

そのため、同じやり方をやってもうまくいかないことは

当然のようにあります。

 

そして2つ目は、自分の声の把握と適切な練習の実施が

1人では難しいこと。

 

これはどういうことかというと、自分の今の声・喉の状態を把握すること、

そして練習時と練習をしばらく続けた後の練習の効果を

自分でちゃんと把握することが中々に難しいためです。

 

自分のことというのは中々気がつきにくい。

ましてずっと同じやり方でやってきている場合は

気がつかない内に考え方が固定化されていることもあります。

 

いや、自分でできる人もいるとは思います。

でも私にとっては難しかったですし、できる人がいるならみんなボイトレのレッスンを

受けたりしないんじゃないかなと思うので、そんなに多くはいないんじゃないかなあと推測しています。

 

高い声がでないときの状態

 

では私はどんな状態だったのか?について。

 

高さでいうとEの音が精一杯、

かつ、

少し歌うとすぐにEですらしんどくなる。

という状態でした。

 

(注)どのEじゃいっ、という声があるかと思いますがえーと

伝えればいいですかね。これ。男性で歌ってる方ならなんとなく

わかってくれるのではないかと・・・

 

Eより上の音は、弱々しい裏声でしか出ないので流行りの歌は原曲キーでは歌えず、

カラオケではキーを下げまくってました。

 

あるいは逆にキーを上げてそのオクターブ下で歌うとか。

 

高い声が出ない=思い描いたように歌えない、というのはつらかったですね。

 

 

自分は低音派なんだ、これは体質で自分には高い声は一生出せないんだ

なんて思ったこともありました。

 

その時自分が、どんな声で高い(といってもあくまで自分にとって高い)声を

出していたのか考えてみると、前にここで書いたオペラ声っぽい感じ

高い音も低い音と同じように出そうとしてました。

 

途中でそれが良くないことに気がついてからは、

ミックスボイスとかヘッドボイスなど、呼び名はいろいろありましたが、

地声をそのまま引っ張り上げずに、軽く高い声を出せるような方法を

学んでやってみました。

 

が、だめでした。

 

低い声でそのまま上げることはできない、

かといって、引っ張らないようにすると軽すぎてしまう、

というところを行ったりきたりしながら、

その間にもっといい場所があるはずだと思いながらも

たどり着けない日々が続いていました。

 

 

どうやって高い声が出るようになってきたのか?

 

そんな状態をかれこれ20年近く続けてきた自分がここ数年で変わったのは、

何回かこのブログ内でも書いた、

 

いろいろな声を出すこと

 

を始めてからです。

 

特に自分に効果的だとおもったのは、

 

・裏声の強い声(目玉の親父とか、みたいな声)

・地声で平たい声、いわゆる喉声っぽい声

・裏声と地声のつなぎ

・価値観の転換

 

です。

 

1つずつ説明します。

 

まず、1つ目の裏声の強い声ですが、これはここで書いたような声を出す練習です。

 

人に見られる・聞かれると、あやしい人に思われる確率100%の声ですが(笑)

これをいろんな高さで出してました。

高い声だけでなく地声で出すような音域もこのするどい裏声のような声で出してみるのです。

 

 

2つ目の地声で平たい声というのはここで書いた声ですね。

 

これも同じくいろんな高さで。

 

そしていろんな母音で。

 

3つ目の「裏声と地声のつなぎ」は、

例えば1つ目と2つ目を境目がないように

つなげてみる、1つ目から2つ目に

2つ目と1つ目に、といった感じです。

 

同じ音同士でつなげることもあれば、

上の音では1つ目の音で、グリッサンドして

だんだん音を下げながら2つ目の音にしていくとか。

 

するどい裏声だけでなく、普通のといういういわゆる裏声でも

やってました。

 

 

そして最後の「価値観の転換」。

これはこんな声は喉によくないから出してはだめだ、

と無意識にというかすり込まれすぎて

当たり前だとも思わないくらい当たり前(意味不明??)

の状態から、どんな声でも出していいんだ、という

状態に変わったということです。

 

1つ目や2つ目の声は、ずっと出してはいけない声だと

思っていましたが、そうではないんだということに

気がつかされたというのが大きいです。

(ちなみに、この声を歌声で使うかは別の話です。)

 

 

ここに記載した4つ(というか練習だけだと3つ)だけを

練習していたわけではないのですが

やはりこれらの効果が大きかったように思います。

 

 

何かのきっかけになれば幸いです。

 

 

 

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カテゴリー: 声・歌

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