ここ最近(といっても10年以内くらい)で覚えている中で
今までの自分の価値観は固定的だったなとか
そんな考えがあるのか!と思ったことが2つあります。
1つ目は村上隆さんの本を読んだときです。
それまで絵画の世界については
画家が自分の描きたいように描き、
それが評価されるかはその独創性や技術、
大衆に受け入れられるかどうか、
といったことが基準になっていると思っていました。
実際にそういう面もあると思いますが、
村上隆さんの本の中で、上流芸術においては
コンテクストが必要で、ある種のフォーマットのようなものがあり、
それに則ってつくらないと評価の対象にすらならない
というようなことが書いてあり驚きました。
自由奔放なのではなく決まりごとがあるのだ、
という点が1番はっとさせられた部分です。
私は曲を書いたりすることもあるので
そのことはわかっていたはずなのですが、
絵画などの世界においてもそういった面があることに気づかず、
また、コンテクストまで求められることを
知りませんでした。
2つ目は声に関することです。
私は歌を歌うことが好きで、
どうやったら思ったように歌えるか
ずっと悩んできました。
そんな中で、声はこんな風に出したら喉を痛めるとか、
こういう風に出さなければいけない、
といったことに縛られていました。
これは、発声に関する教則本のようなものや
これまでに習ったボイストレーニングに依るところが大きいのですが、
ある1つの発声方法が正解であって
それ以外は良くない発声なんだと思い込んでいました。
(思い込まされていたという側面も多分にあるかと思います)
ある人とその考え方に出会い、自分の考え方が転換しました。
声はもっと自由であり、正解は1つではない。
良くないと思っている、一般には良くない思われているような声も
実は喉を痛めてしまうわけでもなく、
喉を円滑に動かすためには必要な要素だったりする。
ということを知り実際に体験することで
大きく自分の中の価値観が転換しました。
今回の2つは芸術方面の話でしたが、他の分野でも
当たり前と無意識に前提にしていたことに気づき
意識が変わっていくことは正に
目から鱗といった感じで面白く、
同時に今までなんで気づかなかったんだと
歯がゆく思う経験でもあります。
私以外の方がこれまでどんな価値観の転換に出会ったか、
あるいはこれから出会いそうなのか聞くのも
面白そうです。
自分の価値観の中で今後変化する可能性のあるものが
何なのかも考えてみたいと思います。
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