今日、ラジオでマンボウやしろさんが
「石橋を叩いて渡らない人もいる」といった
表現をしてるのを聞き、確かにそうだなと思いながら
石橋はそもそも叩いて渡るべきなのか?
と思ったところからとりとめのない考えが始まりました。
石橋というのは石で出来ている橋なので、頑丈で壊れないもの、
という意味合いだと思いますが、絶対に壊れないものはないと
思っているので、この石橋というのは「自分の進もうとしている道」
「選ぼうとしている何か」だと捉えてみました。
最近特に「まず始めてみればいいんだよ」
「走り出してからどんどん変えていけばいいんだよ」
という主張をよく目にします。
私も基本的に賛成する考えなのですが、これは
石橋なんて叩かずに渡ってから考えればいいんだよ、
崩れたら崩れたときに考えればいいよ、
という考え方と解釈してしまうと、やや疑念が出てきます。
「自分の進もうとしている道」を”何も”考えずに
とりあえずやってみるというのは、そこにリスクがなければ
問題ないと思うのですが、実は石橋にみえるけど見かけだけであるとか、
ほんとうに何も考えずに手当たり次第進んでみるとか、
そういう風になってくるとリスクがある、つまり、崩れたときに
気がついたら橋の下に落ちていて大けがを負ってしまうというような
ことがあるのであれば、一概には推奨できないからです。
卑近な例だと、吟味せずに高額なお金を支払って何かを買った結果、
自分には不要なものだった、実は粗悪品だった、騙されてお金だけ取られた、とか
うまくいかないかもしれないけど一か八かFXに貯金を突っ込んで
やってみた結果、損失が大幅に出てしまった、
といった大きな金銭が絡むようなものがだめなパターンでしょう。
お金は絡まなくても、よく考えずに選んだ人と付き合う・結婚するといったことや
なんとなくで選んだ会社に入る、なんてことで時間が無駄に費やされることも
あります。
なので、なんでもかんでもとにかくやってみることが有効なのは、
学校で授業を選択する時に興味がなくてもいろいろな種類の科目を
選んでみるケースなど、もし失敗した場合でも大きな痛手を負わないものに
対してだと考えています。
何かのビジネス・商いを始めることは今までリスクが大きかった、
つまり失敗したときの痛手が大きいことが多かったと思いますが、
昨今のインターネットを利用して在庫や初期投資を極力減らした
ビジネスであればその限りではなく、何がリスクかは時代背景や
その人のおかれた状況などによっても変わってくるかと思います。
そのため、まずはやってみるといい、という幅は昔よりは
広がっている感覚があり、その意味で石橋なんか叩かずに
まず渡ろうぜと考えることはありだと思います。
条件付きでとにかく渡ろうぜ、ってところでしょうか。
それとは逆に、石橋を叩きまくってから渡るのを決めるというのも
一つの選択肢です。どの会社に就職するか、どの学校に入るか、
どの地域に住むか、といったことはそれなりに叩いてもいい気がします。
ただし、これはどのぐらいの時間と労力をかけて叩くかによっては
叩きすぎな場合もありますし、叩かなすぎの場合もあるでしょう。
石橋を叩いて渡らない、というのも良い場合と悪い場合があります。
叩いた結果、これは崩れるし崩れたら大きく負傷してしまうし場合によっては
命を落とすかもしれない、といった状況であれば渡らないことが正解でしょう。
しかし明らかに崩れそうもないのに、あるいは叩いた結果、問題ない橋だと
した場合でも、100%安心とは言い切れないという理由で渡らないことは、
(それが自分の進みたい道だと思っているのであれば)悪い場合にあたると
考えます。
今時点での私の考え方は、
リスクがないなら渡ってしまえ
リスクがあるなら適度に叩いてから渡るかどうか決めよう
です。
これ自体は同じ考えの人もそれなりにいるのかなと思っているのですが、
それでも人によって行動が異なる、つまり同じ橋でも渡る人と
渡らない人の両方が存在するのは、何をリスクと考えるか、
どの程度のリスクと捉えるのか、という違いだと思います。
転職はリスクだと考える人もいれば、転職してもし悪かったとしても
また会社を変えればいい、という人もいます。
このあたりになると好みであったり、子供を育てなければいけないといった
状況によっても変わってくるので、人によってだいぶ異なるでしょうし、
同じ人でも時期によって選ぶ道が変わってくるでしょう。
いわゆるライフステージの変化でいうと、
就学
就職
結婚
転職
子育て
介護
などがありますが、この中で、就学、就職、結婚、転職、子育てあたりが、
自分の意志で選ぶことができるものであり、どこまでリスクとして許容するかが
変わってくる部分だと思います。
私であれば、就職や転職に関してはあまりリスクと捉えていません。
だめだったら辞められますし辞めることを悪いことを思っていないからです。
ですが、結婚や子育てについてはだめだったからといって
やめる・放棄することは難しいと考えています。
(結婚については離婚という選択肢が今は多くなっているかと思いますが。)
また、転職だけで切り取ってみても、中小企業への転職はリスクだ、
民間企業への転職はリスクだ、○○業界への転職はリスクだ、というように
リスクと考える部分が人によって違うでしょう。
自分は何をリスクと考え、それはなぜなのか、そして他の人は
それをどのように捉えているのか、ということを考え、
自分の考えを認識することで新しい気づきがあるかもしれません。
考えるもとになれば幸いです。
0件のコメント